ポット型浄水器と浄水型ウォーターサーバーはどっちがいい?両方使って分かった選び方

家電

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水道水をそのまま飲むのは気が引ける。でも、ペットボトルを買い続けるのも面倒。

そう思ったときの選択肢が、冷蔵庫に入れるポット型浄水器と、水道水を注いで使う浄水型ウォーターサーバーです。どちらも「水道水をきれいにして飲む」という点では同じことをしています。

私は両方を使ってきました。長くポット型を使っていて、2026年6月に浄水型サーバー(Locca Slim-RⅡ)へ切り替えて2か月が経ちます。

先に結論を書きます。金額だけで比べるなら、ポット型がはっきり安いです。月にすると3,000円ほど違います。それでも私がサーバーに切り替えたのは、金額では測れない部分が生活に効いてきたからでした。

この記事では、両方を使った立場から、6つの観点で比べます。どちらが優れているかではなく、どちらが自分の暮らしに合うかを判断できるように整理しました。

まず結論:多くの人はポット型で足ります

先に線引きを書いておきます。

こんな人 向いている方式
飲む量が1日2L以下 ポット型
とにかく安く済ませたい ポット型
冷たい水だけあればいい ポット型
1日3L以上使う サーバー
お湯もすぐ使いたい サーバー
冷蔵庫にポットを置く余裕がない サーバー

ここから、この線引きの理由を順に説明します。

中の仕組みが、そもそも違う

比較の前に、この2つが何をしているのかを見ておきます。ここを理解すると、あとの違いが全部つながります。

ポット型は「容器がひとつ」

ポット型は、上のろ過部分に水道水を注ぐと、フィルターを通って下の容器にたまる仕組みです。ろ過した水がたまる場所はひとつしかありません。

そして、冷やしているのは冷蔵庫です。ポット自体に冷やす機能はありません。

サーバーは「タンクが分かれている」

浄水型サーバーは、中でタンクが分かれています。私が使っているLocca Slim-RⅡの場合はこうなっています。

タンク 容量 役割
給水タンク 4L 水道水を注ぐところ。常温
冷水タンク 2.0L 約6℃を保つ
温水タンク 1.8L 約80℃を保つ

注ぐ場所と、冷やす場所が別々になっています。この一点が、次に説明する差を生みます。

継ぎ足したあと、冷たいままでいられるか

両方を使って、いちばん違うと感じたのがこれです。

ポット型は、継ぎ足すたびにぬるくなる

ポット型を使っていて地味に不便だったのが、これでした。

冷蔵庫でよく冷えたポットの水を飲む。減ったので水道水を足す。すると、冷えていた水に常温の水が混ざって、全体がぬるくなります

容器がひとつしかないので、構造上どうしようもありません。次に飲みたいときには、また冷えるまで待つことになります。1〜2時間は冷たくない水を我慢するか、飲むのをあきらめるか、です。

とくに夏は、飲む量が増えるので継ぎ足しの回数も増えます。いちばん冷たい水が欲しい季節に、いちばんぬるい状態になりやすいというのが、使っていて納得のいかない部分でした。

サーバーは、足しても冷たさが変わらない

サーバーはここが解決されています。

水道水を注ぐのは給水タンクで、冷やされているのは別の冷水タンクです。だから給水タンクに常温の水を足しても、出てくる冷水の温度は変わりません

2か月使って、この点で不満を感じたことは一度もありません。いつ蛇口をひねっても同じ冷たさが出る、というのは思っていた以上に快適でした。

ただし、一気に使うと待ち時間はある

公平のために書いておくと、サーバーにも限界はあります。

冷水タンクは2.0Lなので、来客時などに一気に注ぎ切ると冷えるまで時間がかかります。取扱説明書には、大量に出水した場合は冷えるまで40分ほど待つと書かれています。

日常的に1杯ずつ飲む使い方なら気になりませんが、「無限に冷たい水が出る」わけではありません。

お湯が出るのはサーバーだけ

これは比べるまでもない差です。ポット型は冷たい水だけ、サーバーは冷水と温水の両方が出ます。

Slim-RⅡの温水は約80℃で、再加熱ボタンを押すと約2分で約90℃まで上がります。

実際に使ってみて効いているのは、この4つでした。

  • カップスープ。お湯を沸かす工程がなくなります
  • お茶やコーヒー。80℃前後は緑茶やドリップに使いやすい温度帯です
  • 小さい鍋で湯を沸かすとき。水からではなく80℃から始めます
  • ケトルで100℃にしたいとき。スタート地点が80℃なので早く沸きます

意外と効くのが後半の2つです。「お湯が出る」ことより、「お湯を沸かすときのスタート地点が80℃になる」ことのほうが日常では大きいと感じています。

ケトルや電気ポットを別に持っているなら、この差は小さくなります。逆に、キッチンの家電を減らしたい人には効く部分です。

毎日の手間が少ないのはどちらか

ここは一長一短です。

給水は1日に何回必要か

1日3L使う場合で比べます。

項目 ポット型 サーバー
一度に入る量 1〜2L程度 4L
1日の給水回数 2〜3回 1回
ろ過を待つ時間 数分(注いだ後に落ちきるまで) なし(注いだら終わり)

ポット型で見落としやすいのが、表記の容量すべてが浄水として使えるわけではないことです。上部にろ過部があるため、「2.4L」と書かれていても、ろ過後の水がたまる部分はそれより少なくなります。実際に飲める量は、思っているより少ないと考えておくといいです。

サーバーは4Lをそのまま注げます。うちは夜になると給水のサインが点くので、寝る前か朝に1回足すだけで足りています。

フィルター交換の頻度は6倍違う

項目 ポット型 サーバー(Locca)
寿命 150L程度 900L
1日3L使う場合 約50日ごと 約300日ごと
買い方 自分で買う 定期的に届く(月額に含む)

ポット型のフィルターは、1個で150L程度ろ過できるものが主流です(1日5.3L使う場合で約4週間、というのがメーカーの目安)。1日3Lなら50日ほどで交換になります。

サーバーのカートリッジは900Lなので、1日3Lで約300日。交換の頻度が6倍違います。しかも自分で買いに行く必要がありません。

洗いやすいのはポット型

ポット型は容器ごと洗えるので、洗いやすさではこちらが上です。手を入れて底まで洗えます。

サーバーは、給水タンクを取り外して洗う形になります。Loccaの取扱説明書では、給水タンク・トップカバー内部・出水口・水受け皿を週に1回清掃するよう案内されています。本体内部は自分では洗えません。

手軽さで言えばポット型です。ただ、サーバーは冷水タンク内にUV殺菌の仕組みがあり、温水タンクは約80℃を保つことで衛生を保つ設計になっています。自分で洗える範囲は狭いが、機械が受け持つ範囲が広いと考えると分かりやすいです。

費用の差は、思ったより大きい

ここがこの記事でいちばん正直に書くべきところだと思っています。

1日3L使う場合の比較(2026年8月時点)

項目 ポット型 サーバー(Slim-RⅡ)
初期費用 本体 数千円 登録手数料 3,300円
月額料金 なし 2,900円
フィルター代 月600円前後 月額に含む
電気代 ほぼなし 約692円
水道代 約24円 約24円
月あたり合計 約620円 約3,616円

フィルター代は、150Lのカートリッジが1個およそ1,000円前後、1日3Lで約50日もつという前提で計算しています。価格はセット数や時期で変わります。

差は月およそ3,000円。年間で36,000円です。

5年使えば18万円の差になります。金額だけを見るなら、比べるまでもありません。ポット型が安いです。

それでも切り替えた理由

では、なぜ私は月3,000円多く払う方を選んだのか。

月3,000円は、1日に直すと約100円です。1日100円で、いつでも同じ冷たさの水と、すぐ使えるお湯がある状態を買っているという感覚に近いです。

缶コーヒー1本ぶんの金額で、水を飲むたびの小さな不便がなくなる。冷えるのを待つ、ぬるいのを我慢する、湯を沸かしに立つ、といった動作が消える。私にとっては、それが月3,000円に見合いました。

ただ、これは1日3L使う生活だから成り立つ話でもあります。私は在宅で仕事をしていて日中も家にいるので、使う回数がとにかく多い。日中家を空ける人なら、同じ金額でも得られるものが少なくなります。

そこが判断の分かれ目だと思います。

サーバーには契約期間がある

もうひとつ、金額以外の縛りがあります。浄水型サーバーの多くは最低利用期間が決まっていて、途中でやめると解約金がかかります。

Loccaの場合、Slim-RⅡの基本プランは5年契約で、1年未満に解約すると50,000円です。以降は1年ごとに1万円ずつ下がり、5年経つと0円になります。

ポット型なら、合わなければ使うのをやめればいいだけです。この身軽さは、はっきりとしたポット型の強みです。数年以内に引っ越しの予定がある人や、まず試してみたい人は、ポット型から始めるほうが安全だと思います。

冷蔵庫の中を使うか、床を使うか

ここは意外と見落とされがちです。

ポット型は冷蔵庫の棚を1段使う

ポット型は冷蔵庫で冷やすので、庫内の場所を取ります。高さのあるポットだと棚を1段占領することもあります。

冷蔵庫が小さい家庭や、常に食材でいっぱいという家庭では、これが地味に効きます。私がサーバーに切り替えた理由のひとつも、正直これでした。

サーバーは床の面積を使う

逆にサーバーは、冷蔵庫の中は一切使いません。そのかわり床に置き場所が必要です。

Slim-RⅡの本体は幅26cmですが、放熱のために背面と左右に15cmずつ空ける必要があります。つまり実際に必要な幅は56cm以上です。高さは120cm、重さは20kgあります。

さらに、取扱説明書には設置できない場所が明記されています。

  • 傾斜がある場所
  • 強度が弱い場所(畳、クッションフロア、絨毯、床暖房など)
  • 直射日光が当たる場所、熱器具の近く、水のかかる場所

畳や絨毯の上に置けないというのは、契約してから気づくと困る条件です。床置き型を検討するなら、契約前に置き場所を実際に測っておくことをおすすめします。

なお、卓上型を選べば設置面積は小さくなります。置き台があるならそちらも選択肢です。

自分はどちらを選ぶべきか

ここまでの比較をまとめます。

観点 有利なのは
費用 ポット型(月3,000円安い)
気軽さ・やめやすさ ポット型(契約なし)
洗いやすさ ポット型
冷たさの持続 サーバー
お湯が使えるか サーバー
給水・交換の手間 サーバー
冷蔵庫の空き サーバー

ポット型がいい人

  • 1日に飲む量が2L以下。継ぎ足しの回数が少なければ、ぬるくなる問題も起きにくいです
  • 費用をできるだけ抑えたい。月600円前後で済みます
  • 数年以内に引っ越す可能性がある。契約に縛られません
  • 冷たい水だけあれば十分。ケトルや電気ポットを別に持っている場合も含みます
  • まず試してみたい。合わなければやめられます

サーバーがいい人

  • 1日3L以上使う。飲むだけでなく料理やお茶にも使う場合です
  • 継ぎ足すとぬるくなるのが不満。ここは構造から解決されます
  • お湯もすぐ使いたい。湯沸かしの時間が減ります
  • 冷蔵庫にポットを置く余裕がない
  • 在宅時間が長い。使う回数が多いほど恩恵が大きくなります
  • 床に56cm以上の幅を確保できる(床置き型の場合)

迷ったら、まずポット型から始めるのが失敗しにくいと思います。安く始められて、やめるのも自由です。そのうえで「ぬるくなるのが我慢できない」「お湯も欲しい」と感じたら、そのときにサーバーを検討すればいいはずです。

私自身、その順番で切り替えました。ポット型を使っていたから、サーバーの何が良いのかがはっきり分かったところがあります。

Locca(ロッカ)浄水型ウォーターサーバー

水道水を注ぐだけの定額制。卓上型と床置き型から選べます

公式サイトで料金プランを見る

※料金・キャンペーン内容は時期により変わります。最新の条件は公式ページでご確認ください。

Locca Slim-RⅡを実際に2か月使った感想は、こちらの記事で詳しく書いています。動作音や使い始めの味など、良かった点だけでなく気になった点もまとめました。

よくある質問

ポット型からサーバーに変えると、水の味は変わりますか

どちらも活性炭を使って塩素などを除去する仕組みなので、カルキのにおいが減るという点では大きな差を感じませんでした。私の場合、水道水そのままとの差は歴然でしたが、ポット型とサーバーの間では味の違いをはっきり感じるほどではありません。

変わるのは味そのものより、いつでも同じ冷たさで飲めるかどうかのほうです。

サーバーの電気代が気になります

Loccaの場合、公式の目安で月約692円、エコモードを使うと約571円とされています。エコモードは部屋が暗くなると温水の加熱を抑える仕組みです。

ポット型は冷蔵庫で冷やすため単体の電気代はほぼかかりませんが、そのぶん月額料金という形で差が出ています。

水道代はどのくらい増えますか

どちらの方式でも同じです。1日3L使う場合、月に約90L。上下水道あわせて1立方メートルあたり税込およそ262円(東京都23区・口径20mmの一般的な使用量帯)で計算すると、月あたり約24円です。運用費のなかでは誤差の範囲でした。

両方使うという選択はありますか

あります。実際、サーバーを置いていても、冷蔵庫に麦茶用のポットを併用している家庭は珍しくありません。用途が分かれていれば無駄にはならないと思います。

ただし、飲み水として両方を維持する意味はあまりありません。どちらかに寄せたほうが、フィルター交換の管理もシンプルになります。

サーバーは停電したらどうなりますか

冷却も加熱も電気で行っているため、停電中は冷水も温水も出ません。タンクに残っている水は使えます。ポット型は電気を使わないので、この点では影響を受けにくいです。

まとめ:判断は「1日に何L使うか」で決まる

両方を使ってみて、判断の軸は結局ここに集約されると感じています。

  1. 1日に使う量はどのくらいか。2L以下ならポット型、3L以上ならサーバーが向きます
  2. お湯も欲しいか。欲しいならサーバー一択です
  3. 置き場所はどちらに余裕があるか。冷蔵庫の中か、床か
  4. 数年は同じ家に住む見込みがあるか。なければポット型のほうが安全です

費用ではポット型が明確に安く、月3,000円ほどの差があります。それでもサーバーを選ぶ価値があるかどうかは、その3,000円で消える手間が、自分の生活にどれだけあるかで決まります。

私の場合は、在宅で1日3L使う生活だったので見合いました。逆に、日中は家におらず飲むだけという生活なら、ポット型のままで良かったと思います。

どちらを選んでも、水道水をそのまま飲むより快適になるのは確かです。まずは自分が1日に何リットル使っているかを数えてみるところから始めると、判断しやすくなります。

Locca(ロッカ)浄水型ウォーターサーバー

卓上型 litta / 床置き型 Slim-RⅡ / 高機能 Locca Smart の3機種

公式サイトで詳細を見る

※記事内の料金・仕様は2026年8月時点の公式サイトおよび取扱説明書の記載に基づいています。最新の条件は公式ページでご確認ください。

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