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水道水を、コップに注いでそのまま飲めますか。
私は無理でした。カルキのにおいが気になる地域に住んでいて、蛇口から出した水は、氷を入れてキンキンに冷やせば「まあ飲める」という程度。常温はとても飲む気になれず、料理に使うときも少し気が引ける、という感覚がずっとありました。
その状態から、浄水型ウォーターサーバーのLocca(ロッカ)Slim-RⅡを導入して2か月が経ちました。結論から言うと、いちばん変わったのはカルキのにおいです。においが気にならなくなり、水を飲むこと自体への抵抗が消えました。
先に書いておくと、私は在宅で仕事をしていて、日中もずっと家にいます。水を飲む回数もお茶を淹れる回数も多いので、サーバーの使用頻度は高いほうです。同じ条件かどうかで感じ方は変わると思うので、そこは差し引いて読んでください。
ただ、良かったことばかりではありません。使い始めの数日は味に違和感がありましたし、動作音は想像より存在感があります。この記事では、2か月使って感じた良い点と気になった点を、公式の仕様や取扱説明書の記載と突き合わせながら整理します。
月額だけでなく電気代と水道代を足した運用費、そしてペットボトルの水と比べてどこで損得が入れ替わるかまで計算しました。「浄水型サーバーが気になっているけれど、実際どうなのか」を知りたい方の判断材料にしてください。
カルキのにおいが気にならなくなり、水を飲む量が増えた
2か月使って、いちばん変化を感じたのはここです。
浄水器を入れる前に、お金をかけずにできる方法も一通り試しました。結果は水道水のカルキ臭を消すにはにまとめています。
導入前は、水道水をそのまま飲むという選択肢が私の中にありませんでした。氷を入れて冷やせば飲めなくはない、けれど常温は無理。冷たさでにおいをごまかしていた、というほうが近いかもしれません。
今は、サーバーから出した水を何も気にせず飲んでいます。特別においしくなったというより、気になっていたにおいが消えて、水が水として飲めるようになったという感覚です。
つまり、味が良くなるというより、飲むときに引っかかっていたものがなくなる変化でした。この差は、カルキのにおいが気になる地域に住んでいる方ほど大きく感じると思います。
いちばん変わったのは、飲む量だった
導入して気づいたのは、味そのものより飲む回数が変わったことでした。
以前は、冷たい水を飲むには氷が要りました。うちの冷蔵庫は給水タンクに水を入れておくと自動で氷ができるタイプですが、そのタンクの補充を忘れると氷が切れます。しかも気づくのは、飲みたいと思って製氷室を開けた瞬間です。
そこから水を入れても、氷ができるまでには時間がかかります。かといって常温の水道水は飲む気になれない。そういうとき、結局コンビニでお茶やジュースを買っていました。
水を飲みたかったはずなのに、水にたどり着けていなかったわけです。ひと手間あるだけで、人はあきらめます。
今はボタンを押せば冷たい水が出て、減ったら水道水を足すだけです。飲むまでのハードルが消えたので、自然と水を飲むようになりました。コンビニで飲み物を買う回数も減っています。
においが減る仕組み
Loccaのフィルターは、不織布と活性炭でできています。取扱説明書に記載されているJIS S 3201の試験結果を見ると、遊離残留塩素が除去対象に含まれています。カルキのにおいはこの塩素に由来するため、においが薄くなるのは仕様どおりの動きです。
公式が案内している「29種類の不純物を除去」という表現は、この試験結果の合計を指しています。ただし注意したいのは、物質によって保証されているろ過水量が違うことです。
| 総ろ過水量 | 主な対象物質(除去率80%) |
|---|---|
| 900L | 遊離残留塩素、総トリハロメタン、クロロホルム、2-MIB(カビ臭)、溶解性鉛、濁り、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)ほか |
| 600L | 四塩化炭素、1,1,1-トリクロロエタン |
| 100L | アルミニウム、鉄(溶解性)、水銀、トルエン、キシレンほか |
つまり「29種類すべてを、カートリッジの寿命いっぱいまで同じように除去し続ける」わけではありません。カルキのにおいに関わる遊離残留塩素は900Lの区分に入っているので、日常的に感じる変化としては十分ですが、表記の意味は正しく理解しておいたほうが良いと思います。
冷たい水がいつでも出る。しかも継ぎ足してもぬるくならない
使ってみて、地味に効いていると感じるのがこれです。
冷蔵庫に入れるポット型の浄水器を使っていた方なら、心当たりがあるかもしれません。水を継ぎ足すと、そのたびに全体がぬるくなるという問題です。飲みたいときに限って、さっき足した常温の水が混ざっていて、冷たくない。
Loccaではこれが起きません。理由は構造にあります。
タンクが分かれているから、足しても冷たさが変わらない
Slim-RⅡのタンクは3つに分かれています。
| タンク | 容量 | 状態 |
|---|---|---|
| 給水タンク | 4L | 常温。ここに水道水を注ぐ |
| 冷水タンク | 2.0L | 約6℃を維持。UV LEDが2時間おきに照射 |
| 温水タンク | 1.8L | 約80℃を維持 |
水道水を注ぐのは給水タンクで、実際に冷やされているのは別の冷水タンクです。だから給水タンクに常温の水を足しても、冷水タンクの中身は冷えたまま。出てくる水の温度は変わりません。
ポット型は容器がひとつなので、常温の水を足せば全体の温度が上がります。この差は構造から来ているので、使い方でどうにかなるものではありません。
ただし、一度に大量に使った直後は待つ必要がある
正直に書いておくと、冷水タンクは2.0Lです。来客時などに一気に注ぎ切ると、冷えるまで時間がかかります。
取扱説明書にも、一度に大量の冷水を出水した場合は、冷えるまで40分ほど待つという記載があります。温水も同様に40分ほどです。
日常的に1杯ずつ飲む使い方なら気になりませんが、「大人数に一気に配る」ような場面では待ち時間が発生すると思っておいたほうが良いです。
とはいえ、冷たい水をよく飲む夏場ほど、この構造の差は効いてきます。夏の室内を快適に保つ工夫全般については、一人暮らしの夏を乗り切る家電ガイドでもまとめています。
お湯も出るので、湯沸かしの回数が減った
導入前はあまり期待していなかったのですが、使ってみると効いているのがお湯です。
Slim-RⅡの温水は約80℃。再加熱ボタンを押すと約2分で約90℃まで上がります。
うちで実際に使っているのは、この4つです。
- カップスープ。お湯を沸かす工程がなくなります
- お茶やコーヒー。80℃前後は緑茶やドリップコーヒーに使いやすい温度帯です
- 小さい鍋で湯を沸かすとき。水から沸かすのではなく、80℃のお湯を入れて始めます
- ケトルで100℃にしたいとき。水道水からではなく80℃から沸かすので、待ち時間が短くなります
意外と効いているのが後半の2つです。「お湯が出る」ことより、「お湯を沸かすときのスタート地点が80℃になる」ことのほうが日常では大きいと感じています。パスタを茹でる湯を沸かす、といった場面でも時間が変わります。
つまり、冷たい水のためだけの機械ではありませんでした。お湯を沸かして待つ時間が、全体的に短くなります。
注意点として、温水は約80℃なので、熱湯が必要な用途にはそのままでは足りません。カップ麺のように高温が要る場合は再加熱を使うことになります。約2分かかるので、急いでいるときは少しもどかしいかもしれません。
毎日の給水は、どれくらい手間なのか
「水道水を注ぐだけ」と言われても、実際どれくらいの頻度で、どれくらい面倒なのか。ここは導入前にいちばん気になる部分だと思うので、実際の運用を書いておきます。
うちは1日1回、夜か朝に足している
Slim-RⅡの給水タンクは4Lです。うちの場合、毎日夜になると本体のEMPTYランプが点灯します。これが給水のサインです。
そのタイミングか、翌朝に水を足す。これが日課になっています。給水は1日1回で足ります。
EMPTYが点いても、タンクは空ではない
使ってみて分かったことがあります。EMPTYランプが点灯した時点でも、給水タンクには1Lほど水が残っています。
タンクの容量は4Lですが、空になってから知らせるのではなく、少なくなった段階で早めに教えてくれる仕組みです。だから、補充するのは毎回4Lではなく3Lくらいになります。
この3Lという量が、あとで水を汲む道具を選ぶときに効いてきます。
1日にどれくらい使っているか
毎日3L補充しているので、1日の使用量は約3Lということになります。公式が目安としている1日3.3Lに近い量です。
ただ、この数字はうちの生活によるところが大きいです。在宅で仕事をしているので、日中もずっと家にいます。作業の合間に水を飲み、お茶を淹れ、コーヒーを淹れる。昼食も家で作る。だから1日中サーバーを使い続けることになります。
日中は家を空けている、という方なら使用量はもっと少なくなるはずです。朝と夜だけ、飲用が中心という使い方なら、給水は2日に1回で足りると思います。
逆に言えば、在宅勤務や家で過ごす時間が長い人ほど、このサーバーの恩恵は大きくなります。1日に何度も使うものなので、使う回数が多いほど「ラクになった」を感じる場面が増えます。
「2日で使い切る」という決まりがある
取扱説明書には、給水タンクの水は2日を目安に使い切るという記載があります。2日以上使わない場合は、給水タンクの水を入れ替えたうえで、温水と冷水をそれぞれコップ2杯ほど捨て水にする、という手順です。
うちは毎日ランプが点くペースなので、この点は意識せずに済んでいます。ただ、旅行や出張で家を空けるときは、戻ってから水を入れ替える手間が発生します。
水を汲む道具は、何を選べばいいか
毎日1回、3Lの水を運ぶことになります。ここで使う道具は、意外と満足度を左右しました。方法は2通りあります。
3Lのピッチャーがちょうどいい
うちはピッチャーで注ぐ方式で、3Lのピッチャーを使っています。ホームセンターで買った、よくある形のものです。
これが結果的にぴったりでした。EMPTYが点いた状態から3L注ぐと、ちょうど満タンになります。1回汲んで、1回注ぐ。それで1日分が終わります。
4Lのタンクだからと4L入る容器を用意すると、毎回余ることになります。3L前後の容器を1つ用意しておくのが、いちばん無駄がないと思います。
ちなみに、水3Lは重さにすると約3kgです。片手で持つと少し重いくらいなので、両手で運ぶか、シンクの近くに置ける環境だとラクです。
ピッチャー選びで見るべきなのは「洗いやすさ」
毎日使うものなので、選ぶときに効くのは容量よりも洗いやすさでした。
水を入れるだけとはいえ、内側は毎日濡れたままになります。口が狭いと手が入らず、奥まで洗えません。フタとパッキンが別々のタイプだと、パッキンを外して洗う手間も毎回かかります。
チェックしたいのはこの3点です。
- 口が広いか。手を入れて底まで洗えるか
- パッキンが一体型か。取り外して洗うタイプは手間が増えます
- 耐熱かどうか。熱湯で洗えると衛生面で安心です
うちが使っているのは、ホームセンターで買った3Lの耐熱ピッチャーです。口が広くて手が入るので、洗うのに困りません。耐熱は買ってから気づいた程度で、選んだ理由ではありませんでした。ただ、結果的には熱湯で洗えるので安心感があります。
カインズ 耐熱ピッチャー 3.0L
容量3.0L / 耐熱 / 口が広く洗いやすい / うちで実際に使っているもの
※価格や取扱状況は時期によって変わります。購入前に販売ページで最新の在庫をご確認ください。
ホームセンターで買えるものなので、こだわらなければ手近なもので足ります。3L前後で、口が広いこと。この2点だけ押さえておけば十分です。
タンクごと運ぶ方法もある
取扱説明書には、もう一つの方法も書かれています。給水タンクを本体から取り外して、シンクで直接汲むやり方です。
ピッチャーを使わずに済むかわりに、タンクごと往復することになります。満水にすると水だけで4kgなので、距離があるとそれなりの負担です。
どちらを選ぶにしても、サーバーをどこに置くかを決めるとき、シンクからの距離も一緒に考えておいたほうがいいということです。見た目や配線だけで場所を決めると、毎日の給水が地味に効いてきます。キッチンに置けるなら、それがいちばんラクです。
ここまでが、2か月使って良かったと感じた点です。料金プランだけ先に見ておくこともできます。
Locca(ロッカ)浄水型ウォーターサーバー
水道水を注ぐだけ / 定額制 / 冷水・温水対応 / 卓上型と床置き型あり
※料金・キャンペーン内容は時期により変わります。最新の条件は公式ページでご確認ください。
使い始めの数日だけ、味が気になった
ここは正直に書きます。
使い始めた最初の数日、水を飲んだあとに舌に少し残るような感覚がありました。渋みと言えばいいのか、うまく言葉にできない類の違和感です。カルキのにおいが消えた感動と同時に、「これは何だろう」という引っかかりがありました。
ただ、2か月経った今はまったく気になりません。いつの間にか消えていた、という感じです。
取扱説明書に、思い当たる記載があった
あとから取扱説明書を読み返したところ、「故障かな!?と思ったら」の欄に「お水のにおい、味がおかしい」という項目があり、原因が3つ挙げられていました。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 浄水カートリッジの交換時期が過ぎている | 新しいカートリッジに交換する |
| 給水タンクが汚れている | 給水タンクを清掃する |
| 初回設置時の出水確認(捨て水)が足りない | 給水タンクを満水にした後、冷水・温水それぞれから水を出し切ってから使う。気になる場合はもう一度繰り返す |
私のケースは使い始めに感じて時間とともに消えているので、3つ目の「最初の捨て水が足りなかった」に当てはまる可能性が高いと思っています。原因を断定はできませんが、設置直後にしっかり水を出し切っておけば、この期間は短くできそうです。
これから導入する方は、初回設置のときの捨て水をていねいにやっておくと、私と同じ引っかかりを避けられるかもしれません。
動作音は、思っていたより存在感がある
気になった点のもうひとつが音です。
冷やしているとき、温めているときにそれなりに動作音がします。しかも、鳴っている時間がやや長いと感じます。静かな部屋だと、動いていることがはっきり分かる程度です。
コンプレッサー式なので、構造的に音は出る
取扱説明書の仕様表を見ると、冷媒にR-134aが使われています。これは冷蔵庫と同じコンプレッサー式ということです。モーターで冷媒を循環させて冷やす方式なので、稼働時に音が出るのは構造上避けられません。
Loccaの公式サイトのよくある質問でも、次のような音は正常な動作音として案内されています。
- 「ブーン」「ビィーン」…コンプレッサーの動作音
- 「ピキピキ」「カチ」…冷媒ガスが流れる音
- 「プツプツ」「ゴボゴボ」…温水が沸騰する音
- 「サー」…配管やタンクを水が流れる音
- 「パチン」…温度を制御する部品が切り替わる音
ただ、実際に生活していて気になるのはいちばん上の「ブーン」「ビィーン」だけです。冷やしているときのコンプレッサーの音で、これがはっきり聞こえます。
残りの4つは、うちでは意識したことがありません。言われてみれば鳴っているのかもしれない、という程度で、生活の邪魔になったことはないです。心配すべきは1種類だけと考えておけば、実態に近いと思います。
つまり、音がすること自体は異常ではありません。ただ、「静音」を期待して買うと違うと感じると思います。冷蔵庫がもう一台増えるイメージで考えておくのが近いです。
音が長いと感じる理由も、仕様で説明がつく
「やや長い」という私の体感にも、根拠がありました。前述のとおり、一度に大量に出水すると、冷水・温水とも復帰まで約40分かかります。その間はコンプレッサーやヒーターが働き続けます。
たくさん使った直後ほど、長く動いている。感覚と仕様が一致していました。
置き方で軽減できる可能性はある
公式のよくある質問では、音が気になる場合の確認事項として設置状態のチェックが挙げられています。振動が床や棚、壁に伝わって共振することがあるためです。
取扱説明書でも、傾斜のある場所や強度が弱い場所を避けること、背面と左右に15cm以上の間隔を空けることが指定されています。設置場所を見直すだけで印象が変わることもあるので、気になる場合は試す価値があります。
置く前に確認したいこと
ここは導入前に知っておいたほうが良い点です。床置き型は、置ける場所が思ったより限られます。
本体のサイズと重さ
| 項目 | Slim-RⅡ |
|---|---|
| 本体寸法 | 高さ1,200 × 幅260 × 奥行382 mm |
| 重量 | 20.0kg(カートリッジ含む) |
| 出水口の高さ | 940mm |
| 必要な間隔 | 背面・左右それぞれ15cm以上、上面と正面は開放 |
本体の幅は26cmですが、左右に15cmずつ空ける必要があるので、実際に必要な幅は56cm以上です。カウンターの隙間にぴったり収める、という置き方はできません。
重さは20kg。一人でも動かせなくはありませんが、気軽に模様替えできる重さではありません。しかも移動した後は、冷却の仕組みを安定させるために1時間は電源を入れられません。
置けない場所が決まっている
取扱説明書には、設置できない場所が明記されています。
- 傾斜がある場所
- 強度が弱い場所(畳、クッションフロア、絨毯、床暖房など)
- 通路や消火器などの使用を妨げる場所
- 直射日光が当たる場所、熱器具の近く、水のかかる場所、屋外
見落としやすいのが畳と絨毯です。20kgが一点にかかるため、跡がついたり不安定になったりします。床暖房の上も避ける必要があります。
導入を検討している方は、契約する前に置き場所を実際に測って決めておくことをおすすめします。届いてから置けないと分かるのがいちばん困ります。
なお、地震などでの転倒を防ぐため、背面に転倒防止ワイヤーが付いていて、壁への固定が案内されています。
月にいくらかかるのか
ここが判断のいちばんの材料になると思います。ウォーターサーバーは月額料金だけを見ると安く見えますが、実際には電気代と水道代がかかります。全部足して計算しました。
運用費の内訳(2026年8月時点)
| 項目 | 金額(月あたり) |
|---|---|
| 月額料金(カートリッジ代込み) | 2,900円 |
| 電気代 | 約692円(エコモード時 約571円) |
| 水道代 | 約24円 |
| 合計 | 約3,616円(エコモード時 約3,495円) |
これに加えて、契約時に初回登録事務手数料3,300円がかかります。
なお、公式では初月0円のキャンペーンが案内されています。内容は時期で変わるので、申し込む前に公式ページで最新の条件を確認してください。
いちばん注意したいのは解約金
ここは契約前に必ず見ておくべきところです。Slim-RⅡの基本プランは最低利用期間が5年で、その前に解約すると解約金がかかります。金額は利用期間によって変わります。
| 利用期間 | 解約金(5年プランの場合) |
|---|---|
| 1年未満 | 50,000円 |
| 1年以上2年未満 | 40,000円 |
| 2年以上3年未満 | 30,000円 |
| 3年以上4年未満 | 20,000円 |
| 4年以上5年未満 | 10,000円 |
| 5年以上 | 0円 |
6年契約の「お得プラン」を選んだ場合は、1年未満の解約で60,000円からのスタートになり、6年経過で0円になります。
1年未満でやめると5万円という数字は、月額2,900円の1年半ぶんに相当します。合わないと感じてもすぐには手放せない、ということです。
私自身、契約する前にここをいちばん迷いました。月額の安さだけを見て決めると、あとで身動きが取れなくなります。数年は同じ家に住む見込みがあるかを、先に自分に確認しておくのがいいと思います。
水道代は、ほぼ誤差の範囲だった
気になる方が多いと思うので、水道代を計算しました。
うちは毎日3Lずつ補充しているので、月にすると約90Lです。
水道料金は使うほど単価が上がる仕組みなので、「今の使用量に上乗せされる分」で計算するのが正確です。2〜3人世帯の一般的な使用量帯(東京都23区・口径20mm)だと、上下水道あわせて1立方メートルあたり税込およそ262円になります。
| 1日の使用量 | 月の使用量 | 水道代の目安 |
|---|---|---|
| 1L | 30L | 約8円 |
| 2L | 60L | 約16円 |
| 3L(うちの場合) | 90L | 約24円 |
| 3.3L(公式の目安) | 99L | 約26円 |
| 5L | 150L | 約39円 |
| 10L | 300L | 約79円 |
つまり、水道代は月30円前後。運用費のなかでは誤差と言っていい水準でした。「浄水型は水道代がかさむのでは」という心配は、しなくて良さそうです。地域によって単価は変わりますが、桁が変わるほどではありません。
カートリッジの交換時期は使う量で前後する
公式の目安は9か月に1回です。ただしこれは、1日3.3L使った場合の数字です。
仕様表の総ろ過水量900Lと突き合わせると、3.3L × 30日 × 9か月で約891Lとなり、ほぼ一致します。カートリッジの寿命は、期間ではなく通した水の量で決まっているということです。
うちは1日約3Lなので、900L ÷ 3L で約300日、計算上は10か月前後になります。公式の目安より少し長い計算です。逆に1日5L使う家庭なら、900L ÷ 5L で180日、6か月ほどで来ることになります。
つまり「9か月」は固定ではなく、使う量で前後します。まだ2か月なので実際の交換はこれからですが、予定を立てるときの目安になると思います。
ペットボトルの水と、どちらが安いのか
浄水型サーバーを検討している方の多くは、今はペットボトルの水を買っているのではないでしょうか。どこで損得が入れ替わるかを計算しました。
分かれ目は1日2.4L
Loccaの固定費は、月額2,900円と電気代約692円を足して約3,592円です(水道代は使用量で動くのでここでは除きます)。
2Lのペットボトルを1本100円とすると、1Lあたり50円。3,592円 ÷ 50円 で約72L。日割りすると1日およそ2.4Lになります。
| 1日に使う量 | どちらが安いか |
|---|---|
| 2.4Lより少ない | ペットボトルのほうが安い |
| 2.4Lより多い | Loccaのほうが安い |
1本80円で買える方なら、分かれ目は1日約3Lに上がります。
飲むだけなら足りない、料理まで使うと超える
飲用だけだと、大人ひとりで1日1.5L程度が目安です。ひとり暮らしで飲むためだけに使うなら、金額面ではペットボトルのほうが有利ということになります。
逆に、家族で飲む、料理に使う、お茶やコーヒーを淹れる、といった使い方をすると2.4Lはすぐ超えます。うちは1日約3Lなので、分岐点は超えています。ペットボトルで同じ量を買うと月4,500円ほどになる計算なので、月900円前後は安くなっていることになります。
ただ正直なところ、分岐点をわずかに超えている程度です。金額だけを理由に切り替えるなら、差は思ったほど大きくありません。
ただし、金額に出てこない部分もあります。重い箱を運ぶ、置き場所を確保する、空のペットボトルを潰して捨てるという作業がまるごとなくなります。ここをどう評価するかは人によりますが、私にとっては金額以上に大きい変化でした。
もうひとつ、この計算には入っていない支出があります。私の場合、水を飲めないぶんコンビニでお茶やジュースを買っていました。その回数が減ったので、実際の負担は上の計算より小さくなっています。
ペットボトルの水を箱で買っている方は上の表で判断できますが、「水を飲まずに別の飲み物を買っている」方は、その支出も一緒に数えてみると見え方が変わるかもしれません。
Locca(ロッカ)浄水型ウォーターサーバー
水道水を注ぐだけの定額制。卓上型と床置き型から選べます
※料金・キャンペーン内容は時期により変わります。最新の条件は公式ページでご確認ください。
Loccaの3機種はどう違うのか
Loccaには3つの機種があります。私が使っているのは床置き型のSlim-RⅡです。
| 機種 | 形 | 月額(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| litta | 卓上 | 2,580円 | 幅23cmで最もコンパクト。給水タンク3L |
| Slim-RⅡ | 床置き | 2,900円 | 給水タンク4L。再加熱で約90℃まで対応 |
| Locca Smart | 床置き | 3,300円 | 温度帯と出水量が選べる。常温水・白湯にも対応 |
選び方の考え方はこうなります。
- 置き場所が限られる、置き台がある → litta(卓上型)
- 床に置ける場所がある、たくさん使う → Slim-RⅡ
- 常温水や白湯も使いたい、温度を細かく選びたい → Locca Smart
使ったことがあるのはSlim-RⅡだけなので、他の2機種の使い勝手は公式の仕様からの判断になります。ただ、給水の頻度を減らしたいなら給水タンクの容量は効きます。littaは3L、Slim-RⅡは4Lです。1日3L以上使うなら、littaだと1日1回では足りない場面が出てくるはずです。
2か月使って、向いていると思う人・向かないと思う人
向いていると思う人
- 水道水のカルキのにおいが気になっている。ここがいちばん変化を感じる部分です
- 1日2.4L以上使う。飲むだけでなく料理やお茶にも使うなら超えます
- 在宅勤務など、家で過ごす時間が長い。1日に使う回数が多いほど恩恵が大きくなります
- ペットボトルを運ぶ、捨てるのが負担。この作業がなくなります
- 冷たい水をよく飲む。継ぎ足してもぬるくならないので、夏はとくに実感します
- 床に56cm以上の幅を確保できる(床置き型の場合)
向かないと思う人
- 飲むためだけに少量使う。1日1L程度ならペットボトルのほうが安く済みます
- 動作音が気になる環境に置く。ワンルームで寝る場所の近くだと気になる可能性があります
- 畳や絨毯の部屋にしか置けない。床置き型は設置できません
- 数年以内に引っ越しや解約の可能性が高い。1年未満でやめると解約金が50,000円かかります
- すぐ熱湯が必要な場面が多い。通常は約80℃で、90℃にするには再加熱に約2分かかります
私の場合は、カルキのにおいという明確な不満があったことが大きかったです。1日約3L使うので金額の面でも損はしていませんが、切り替えて良かったと感じている理由の中心は、金額ではなく水そのものへの不満が消えたことでした。
逆に言えば、水道水の味に不満がないなら、急いで導入しなくても良いと思います。
よくある質問
水道水を入れるだけで、本当に安全に飲めるのですか
取扱説明書には、水道法の水質基準に適合した水を使うこと、井戸水では使用しないことが明記されています。水道水を前提とした設計です。
浄水性能はJIS S 3201の試験結果として公表されていて、遊離残留塩素や総トリハロメタンなどが対象に含まれています。ただし前述のとおり、物質によって保証されるろ過水量が違うので、表記の細かい意味は公式で確認してください。
「給水タンクの水は2日で使い切る」とありますが、毎日使っていれば気にしなくていいですか
給水タンクの水については、毎日使い切っているなら入れ替わっているので問題ありません。うちは毎日給水のサインが出るので、1日で1回転している計算です。
ただし注意したいのは、水を使い切ることと、タンクを洗うことは別だという点です。取扱説明書では、給水タンクの清掃は1週間に1回と案内されています。トップカバー内部、出水口、水受け皿も同じく週1回です。水が回転していても、タンクの内側の汚れは別にたまります。
温水を使わないので、加熱をオフにしてもいいですか
取扱説明書ではできないとされています。温水をオフのまま使うと本体内部が不衛生になり、雑菌が繁殖してにおいが出ることがある、という記載です。
裏を返すと、温水タンクを約80℃に保つこと自体が衛生を守る仕組みになっているということです。冷水タンクにはUV LEDが2時間おきに照射される仕組みがあり、それぞれ別の方法で衛生を保っています。電気代を抑えたい場合は、加熱を切るのではなくエコモードを使うことになります。
エコモードはどういう仕組みですか
本体に光センサーがあり、部屋が暗くなると温水の加熱を抑える仕組みです。夜間や外出時に電力を抑えられます。公式の目安では、通常の電気代が月約692円のところ、エコモードで約571円になるとされています。
注意点として、エコモードの作動中と解除直後は温水の温度が下がっています。長時間暗い部屋に設置する場合は、エコモードを解除して使うよう案内されています。
停電したらどうなりますか
電気で冷却と加熱をしているため、停電中は冷水も温水も出ません。タンクに水が残っていても取り出せるとは限らないので、電源が要る機器だと理解しておく必要があります。
引っ越しのときはどうすればいいですか
取扱説明書に水抜きの手順があります。温水加熱をオフにして6時間以上待ち、給水タンクを空にして、出水ボタンで水を出し切り、電源を抜いて、背面の排水口から残りを排水する、という流れです。準備に時間がかかるので、引っ越し当日の朝から始めるのでは間に合いません。
まとめ:カルキのにおいが気になっているなら、変化は大きい
2か月使ってみて、Locca Slim-RⅡの価値は水道水に対する引っかかりがなくなることにあると感じています。
においが気になって飲めなかった水を、気にせず飲めるようになりました。冷たい水がいつでも出て、継ぎ足してもぬるくならず、お湯を沸かす手間も減りました。運用費は月およそ3,600円で、水道代は30円前後と誤差の範囲でした。
一方で、動作音は思っていたより存在感があります。使い始めの数日は味に違和感もありました。設置場所も、畳や絨毯には置けず、左右に15cmずつ空ける必要があります。
判断の目安を3つにまとめます。
- 水道水のにおいが気になっているか。ここが変化のいちばん大きい部分です
- 1日2.4L以上使うか。これがペットボトルとの損得の分かれ目です
- 置き場所を確保できるか。床置き型なら幅56cm以上、畳や絨毯は不可です
3つとも当てはまるなら、切り替える価値は十分あると思います。逆に、水道水の味に不満がなく、飲む量も少ないなら、無理に導入する必要はありません。
Locca(ロッカ)浄水型ウォーターサーバー
卓上型 litta / 床置き型 Slim-RⅡ / 高機能 Locca Smart の3機種
※記事内の料金・仕様は2026年8月時点の公式サイトおよび取扱説明書の記載に基づいています。最新の条件は公式ページでご確認ください。

