PLAUD NotePin SとAIマインドクリップで迷った話|決め手は「音声ごとChatGPTやClaudeに渡せるか」

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この記事でわかること

  • PLAUD NotePin S と SwitchBot AIマインドクリップの違い
  • どちらも音声は書き出せるのに、決め手が「音声ごと自動で外に出せるか」になった理由
  • 無料の月300分で何ができて、使い切ったらどうなるか
  • 買う前に確かめておきたい注意点(NotePin S は電話を録音できません)

結論から言うと、すぐ楽になりたいならAIマインドクリップ、録った声を自分の資産にしたいならPLAUD。私は最終的に、PLAUD NotePin S に決めました。

会議を文字起こししたかったわけではありません。日々考えていることを、もっと残しておきたかったのです。

仕事のこと。副業のこと。記事のアイデア。ふと浮かんだ疑問。あとから思い出そうとして、「あれ、何を考えていたんだっけ」となることが、けっこうあります。

スマホにメモすればいい。それは分かっています。でも、手が塞がっていることもあります。メモしようと思ったときには、もう少し熱が冷めていることもあります。

だから、身につけておいて、話すだけで残せるものが欲しくなりました。

この記事では、SwitchBot の AIマインドクリップと PLAUD NotePin S を「便利さ」「データの自由度」「将来性」の3つの軸で比べ、なぜ PLAUD を選んだのかを書きます。まだ買っていないので、これはレビューではありません。買うまでに何を調べ、どこで迷ったかの記録です。

先に結論:2台の違いは「録った声を、どこまで自分で持ち出せるか」です

先に、公式サイトで確かめた主な違いを並べます。

項目 PLAUD NotePin S AIマインドクリップ
価格(税込) 28,600円 19,980円
重さ 17.4g 16.8g
連続録音・容量 20時間・64GB 20時間・64GB
付け方 マグネットピン・クリップ・首かけ・リストバンド クリップ
無料で文字起こしできる時間 月300分 月300分
音声を手で書き出す できる(MP3/WAV) できる(MP3/WAV)
外部のAIやツールに自動で渡せるもの 文字起こし・要約に加えて、元の音声も 文字起こし・要約・ToDo などの文字だけ
電話の録音 非対応(対面の録音専用) 公式に記載なし

各社の公式サイト・公式ヘルプセンターで、2026年10月14日に確認しました。価格はメーカー公式ストアの通常価格です。NotePin S は、公式ストアのセールで 2026年10月19日23時59分まで 22,880円と案内されています。

表のとおり、重さも録音時間も無料枠も、ほとんど同じです。どちらも音声を書き出せます。それでも私が PLAUD を選んだのは、下から2行目の違いが、自分の使い方では決定的だったからです。

Plaud NotePin S 本体

Plaud NotePin S

17.4g・連続録音20時間・64GB。対面の録音専用(電話の録音には非対応)

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迷った2台と、比べた3つの軸

候補になったのは、SwitchBot の AIマインドクリップと PLAUD NotePin S でした。どちらも服にとめておける小さな録音機で、録った声を AI が文字にして、まとめてくれます。

比べるときは、次の3つを軸にしました。

  • 便利さ:何も考えなくても、記録が続くか
  • データの自由度:録ったものを、自分の好きな道具に渡せるか
  • 将来性:数年後、別のAIに乗り換えても、過去の記録を使えるか

この3つで見ると、2台の違いがかなりはっきりしました。

便利さでは、AIマインドクリップに惹かれました

最初は、AIマインドクリップにかなり惹かれました。

録音して、帰宅したら充電する。それだけで、Wi-Fi 経由でクラウドに上がり、文字起こしと要約まで自動で進みます。公式のヘルプには「スマートフォンを操作する必要はありません」と書かれています。録った内容から ToDo を拾い出し、1日や1週間のまとめも作ってくれます。

私が最初に欲しかったのは、まさにこういう「意識しなくても使えるもの」でした。録音を始めたら、あとは AI に任せる。この分かりやすさと手軽さは、大きな魅力です。

SwitchBot 自身も、PLAUD を「手動で録音を開始するプロ向けの録音ツール」、AIマインドクリップを「自動で記録・整理するパーソナルアシスタント」と位置づけています。

PLAUD も、AutoFlow という機能を使えば、新しい録音を自動で文字起こし・要約できます。ただ、初期設定で自動になっているかは、公式ヘルプの中でも書き方が分かれています。

「初期設定で自動的に文字起こし・要約する(約5分以上の発話が対象)」という記事と、「初期設定では始まらない。自動にするには AutoFlow を設定する」という記事の両方があります。

どちらにしても、何もしなくても整理まで進む手軽さでは、AIマインドクリップに分があります。PLAUD の強みは、その先にあります。

なお、AIマインドクリップの「充電中の自動アップロード」は、公式ヘルプの一部で有料プランの機能とも読める書き方になっています。無料プランで使えるかは、購入前にアプリ内の案内で確かめてください。

どちらも音声は書き出せます。違うのは「自動で外に出せるもの」です

一方で、PLAUD にも惹かれていました。録った音声を起点に、自分で文字起こしをし直したり、別の AI に渡したり、自分なりの仕組みに組み込んだりできそうだったからです。

最初は「AIマインドクリップはデータを持ち出しにくい、PLAUD は持ち出しやすい」と考えていました。これは、調べてみると違いました。

AIマインドクリップも、元の音声を MP3 や WAV で書き出せます。文字起こしもテキストや Markdown で保存できます。公式のプログラム連携の仕組みもあり、Claude Code などの AI ツールにつなぐ手順まで用意されています。

では、どこが違うのか。外部のツールに「自動で」渡せるものの中に、元の音声が入っているかどうかです。

外部連携で取れるもの PLAUD NotePin S AIマインドクリップ
文字起こし・要約 取れる 取れる(ToDo や日・週のまとめも)
元の音声 取れる(24時間有効のダウンロードリンク) 取れない(公式に「音声ファイル本体や音声ダウンロードリンクは提供しません」と明記)
ChatGPT・Claude との接続 それぞれの連携一覧から、ワンクリックで接続できると公式が案内 パソコンで連携用のプログラムを動かして接続
Zapier(ほかのアプリとの自動連携) 対応 公式に記載なし

両社の公式ヘルプセンターで、2026年10月14日に確認しました。どちらも USB でパソコンにつないで録音を取り出すことはできず、アプリやクラウドを経由します。

アプリで録音を1件ずつ開いて保存ボタンを押せば、どちらの機種でも、音声ファイルをスマホやパソコンに残せます。ただ、毎日何件も録るなら、その操作を毎回続けるのは現実的ではありません。

PLAUD なら、ChatGPT や Claude、自分で作ったプログラムに頼んで、音声ファイルの取り出しまで任せられます。AIマインドクリップの場合、プログラムが受け取れるのは文字起こしや要約などの文字だけで、音声は自分の手で保存するしかありません。

録った声を自動で貯めていきたい私にとって、ここが分かれ目でした。

AIマインドクリップが「AIに整理してもらう」方向だとすれば、PLAUD は「録った声を自分で活用する」方向に近い。最初は、そんな比較でした。

GPUはあとから買えます。でも、過去の自分の声は買えません

比べているうちに、気になったのは道具の性能だけではなくなりました。「この声を、数年後にどう使いたいんだろう」ということです。

私は今、ChatGPT や Claude をかなり使っています。性能は高いですし、今は手元のパソコンで AI を動かすより、クラウドの AI を使ったほうが圧倒的に楽です。

でも、AI そのものは変わっていきます。数年後には、今とは別の AI を使っているかもしれません。手元のパソコンで動く AI の性能が上がって、自宅のサーバーで処理している可能性もあります。

そのときに残っていてほしいのは、今使っている AI やサービスではありません。自分のデータです。

サーバーや GPU は、必要になったときに買えます。むしろ数年後に買ったほうが、今より性能のいいものが手に入ります。AI も、そのときに一番いいものを選べばいい。

でも、今日自分が何を考えていたか。何に悩んでいたか。どんな言葉を自然に使っていたか。これは、あとから買えません。2026年の自分の声は、2029年になってから集めることはできないのです。

そして、あとから別の AI で処理し直せるのは、音声が残っているときだけです。文字起こしの精度は、これからも上がっていくはずです。今の AI が書き起こした文字だけを残していたら、聞き間違えたところは、もう直せません。元の声があれば、数年後の AI で起こし直せます。

将来どの AI を使うかは、あとから決められます。でも、過去の自分の声を残すかどうかは、今日決めなければいけません。

自分の話し方を、文章を書く材料にしたい

私は今後、文章を書く仕事もしていきたいと考えています。そこで気になったのが、自分の話し方でした。

文章を書くと、どうしても整えすぎます。でも、普段話しているときには、どこで迷うのか、どう具体例を出すのか、どんなテーマになると急に話が長くなるのか。そういう「自分らしさ」が、自然に出ています。

これを数週間、数か月、数年と残していけば、自分の文章を書く材料になるはずです。文字起こしをそのまま記事にするのではありません。話したことを貯めて、「自分はどういう考え方をする人なのか」「どんな言葉を自然に選ぶのか」を AI に分析してもらう。自分専用の文章の型のようなものを作れるかもしれません。

そのためには、録ったデータを特定の AI の中だけに閉じ込めず、将来も自分で扱える形で持っておきたい。ここでも、私の目的には PLAUD のほうが合っていました。

3つの軸で整理すると、選ぶ理由が見えてきました

軸 向いているのは 理由
便利さ AIマインドクリップ 充電するだけで、アップロードから要約・ToDo・日々のまとめまで進む。価格も安い
データの自由度 PLAUD 音声まで自動で外に出せる。ChatGPT・Claude・Zapier に直接つながる
将来性 PLAUD 元の声を自分の手元に貯めておけば、数年後の AI で処理し直せる

私が録音機に求めていたのは、今日の作業を楽にすることだけではありませんでした。数年後の自分が、過去の声を使って考えたり、文章を書いたり、記憶を振り返ったりできることでした。だから、最終的に PLAUD NotePin S を選びました。

私が作りたいのは、録った声を文字にして、自分で組んだ AI エージェントに渡す仕組みです。そこから、その日の出来事、決めたこと、ToDo、考えたこと、記事に使えそうな話、長く残したい記憶を拾い出していきます。

そう考えると、録音機は「すべてを自動で仕上げる製品」である必要はありません。自分の毎日を拾い、あとから好きな方法で使えるセンサーであればいい。その役割に、PLAUD が合っていました。

買う前に確かめておきたいこと

調べる途中で、買う前に知っておきたかったことがいくつか見つかりました。

NotePin S は、電話の録音ができません

公式のよくある質問に、「振動伝導センサーが搭載されていないため、通話録音に対応していません」とはっきり書かれています。NotePin S は対面の会話や、自分の吹き込みを録るための機種です。電話をスピーカーにすれば、部屋に流れる声として録ることはできます。

電話も録りたい人には、別の機種があります。このあと紹介する PLAUD Note Pro を見てください。

注意したいのは、一部の販売ページの商品名に「通話/対面録音モード自動切替」「ディスプレイ搭載」といった言葉が入っていることです。これは上位機種の Note Pro の特徴で、NotePin S にはありません。電話を録りたい人は、買う前に公式の比較表を見てください。

旧モデルの NotePin との違いは、ボタンと付け方です

ひとつ前の NotePin も、まだ売られています。公式の比較表では、録音時間(20時間)・大きさ・容量(64GB)は同じです。違いは次のとおりです。

  • ボタン:S は押した感触のある物理ボタン。旧モデルは物理ボタンがなく、本体を押し込む感圧式
  • ハイライト:S はボタンを短く押すと、大事な場面に印を付けられる
  • 付属品:S はマグネットピン・クリップ・ネックストラップ・リストバンドの4種が入っている。旧モデルに入っているのはマグネットピンとクリップの2種
  • 重さ:S は 17.4g、旧モデルは 16.6g

歩きながら思いついたことを吹き込む使い方なら、手探りでも押したことが分かる物理ボタンのほうが扱いやすいはずです。

無料で文字起こしできるのは月300分。使い切っても録音は続けられます

本体を買うと、無料の Starter プランが付いてきます。文字起こしは月300分までです。1日10分ほど、毎日吹き込む使い方でちょうど使い切る量です。週に1回、1時間の会議を録るなら、4回分で収まります。

プラン 料金 月の文字起こし時間
Starter 無料(本体に付属) 300分
Pro 月3,000円(年払いなら16,800円=月1,400円ほど) 1,200分
Unlimited 月5,000円(年払いなら40,000円) 無制限(1日最大24時間)

PLAUD 日本公式の料金ページで、2026年10月14日に確認しました。公式ヘルプの一部には Pro の月額を 1,980円とする記載もあり、ページによって食い違っています。申し込む前に、アプリ内の表示を確かめてください。

公式の機能表を見ると、プランで変わるのは文字起こしの時間だけです。要約のテンプレートや、書き出し、外部連携は、無料の Starter でも使えます。余った時間は翌月に繰り越せません。

公式のよくある質問によると、時間を使い切っても、録音・再生・ファイルの管理・クラウドへの同期は続けられます。止まるのは文字起こしです。音声の書き出しも、全プランに含まれる機能として案内されています。

この2つを合わせると、音声を書き出して自分で文字起こしをするなら、月300分を超えても追加料金なしで続けられそうです。私が PLAUD を選んだ理由とも重なる部分です。ただ、「使い切ったあとも書き出せる」と直接書かれた案内は見つけられませんでした。届いたら、ここも確かめます。

ただし、書き出しと外部連携には「ベータ版」の表記があり、公式は「機能の変更・中止や有料化される場合があります」と注記しています。今は無料でも、ずっと無料とは限りません。

録音するときは、相手に一言伝えます

公式は「会話を録音する前に、参加される方に録音することを一言お知らせするのがマナーです」と案内しています。身につけていると録音していることが相手から分かりにくいので、人と話すときは、先に一言伝えるのが前提です。

要約は、米国にあるAIで処理されます

PLAUD の公式によると、データは日本を含む地域のデータセンターで保管されます。ただ、要約などに使う AI は、日本の利用者でも米国でホストされたものが使われます。初期設定では、録音が AI の学習に使われることはありません。仕事の内容を録るなら、会社のルールと照らし合わせておくと安心です。

ペースメーカーを使っている人は、胸に付けないでください

付属のマグネットピンとクリップには強い磁石が使われています。公式は、ペースメーカーを使っている人は胸元に付けないよう注意しています。

こんな人にはAIマインドクリップ、こんな人にはPLAUD

ここまで書いておいて、AIマインドクリップに興味がなくなったわけではありません。むしろ、両方使ってみたいくらいです。考え方がかなり違うからです。

AIマインドクリップは「AI がここまでやるので、人は何もしなくていい」という方向に見えます。PLAUD は「録音という入口を用意するので、その先は好きに使ってください」という方向に見えます。どちらが優れている、という話ではありません。

AIマインドクリップが合う人

  • 録ったあとの作業を、なるべくしたくない
  • ToDo や毎日のまとめを、自動で受け取りたい
  • 価格を抑えたい

PLAUD NotePin S が合う人

  • 録った声そのものを、自分の手元に貯めたい
  • ChatGPT や Claude、自分で作った仕組みに渡したい
  • ピン・首かけ・リストバンドと、付け方を選びたい

どちらも合わないのは、電話の録音が中心の人です。次の節で紹介する PLAUD Note Pro が候補になります。

迷ったら、買う前に「録りたいのは対面の声か、電話の声か」「録ったあと、整理まで任せたいか、自分で使いたいか」の2つだけ、紙に書き出してみてください。それで、選ぶ機種はほぼ決まります。

電話も録りたいなら、PLAUD Note Pro が候補です

NotePin S は対面の録音専用です。電話の声まで録りたいなら、同じ PLAUD のカード型「Note Pro」が公式の案内する選択肢です。

スマホの背面に付けて使う、カードくらいの大きさの機種です。電話の声を、本体の振動を拾うセンサーで録ります。通話と対面の録音を、自動で切り替えてくれます。

項目 PLAUD NotePin S PLAUD Note Pro
電話の録音 できない できる(通話と対面を自動で切り替え)
形と付け方 小さなカプセル型。服や首、手首に付ける カード型。スマホの背面に付けるか、単体で置く
重さ 17.4g 30g
声を拾える距離 最大3m 最大5m
連続録音 20時間 30時間(長時間モードで50時間)
画面 なし あり
価格(税込) 28,600円 30,800円

PLAUD 日本公式の製品比較表で、2026年10月14日に確認しました。価格はメーカー公式ストアの通常価格です。

無料の月300分、書き出し、ChatGPT や Claude との連携といった、この記事で書いてきた PLAUD の仕組みは、Note Pro でも同じです。違うのは、録れる場面と、身につけるか持ち歩くかです。

思いついたことをいつでも吹き込みたいなら NotePin S。商談や取材で電話も多いなら Note Pro。私は対面と独り言が中心なので NotePin S にしましたが、仕事の電話を残したい人には Note Pro のほうが合います。

電話を録るときも、相手に一言伝えるのが前提です。PLAUD の公式も、録音する旨を伝えて同意を得るよう案内しています。

まとめ:今の便利さより、あとで選び直せることを取りました

今の自分に必要なのは、PLAUD NotePin S だと思っています。今すぐ一番楽になれるものではないかもしれません。最初に、少し仕組みを作る必要もあります。

それでも、声を残す。文字にする。AI に渡す。記憶にする。ToDo を拾う。文章に使う。この流れを、自分で設計できることに価値を感じています。

特定の AI やサービスにすべてを任せるのではなく、まず自分の声を貯めておく。そのうえで、その時々に一番いい AI を選んで使う。今の便利さより、データの自由度と将来性を重視した結果、私は PLAUD NotePin S を選びました。

実際に使ってみたら、次のことを確かめて、この記事に書き足すつもりです。

  • 本当に、付けっぱなしで録り続けられるか
  • スマホへの転送は面倒ではないか
  • 初期設定のままで、文字起こしが自動で始まるか
  • 音声を、自分の仕組みに自動で取り込めるか
  • 毎日の振り返りは楽になるか
  • 自分の文章を書く材料として使えるか

スペック表を眺めているだけでは分からなかったことが、きっと出てくるはずです。

Plaud NotePin S 本体

Plaud NotePin S

17.4g・連続録音20時間・64GB。対面の録音専用(電話の録音には非対応)

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