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象印のスチーム式加湿器を調べていると、EE-TB60 と EE-TA60 という似た型番が並びます。値段も近い。どちらを買えばいいのか迷います。
公式の仕様表を1項目ずつ突き合わせたところ、確認できる違いは加湿時の消費電力とカラーの2つでした。加湿能力、適用床面積、タンク容量、連続加湿時間、サイズ、質量はいずれも同じ数値です。
この記事では、その2つの違いが生活でどう効くのかを、電気代の金額まで落として書きます。
先に結論:違いは消費電力とカラーだけ
| 項目 | EE-TA60 2024年8月 |
EE-TB60 2025年6月 |
|---|---|---|
| 加湿時の消費電力 | 495W | 450W |
| カラー | ソフトブラック | ソフトブラック ホワイト |
| 定格加湿能力 | 600mL/h(同じ) | |
| 適用床面積 | 木造和室〜10畳/プレハブ洋室〜17畳(同じ) | |
| タンク容量 | 4.0L(同じ) | |
| 連続加湿時間 | 強 約6時間/中 約10時間/弱(静音)約20時間(同じ) | |
| 湯沸かし立ち上げ時 | 985W(同じ) | |
| 本体サイズ・質量 | 幅24×奥行27.5×高さ36.5cm/約2.8kg(同じ) | |
| 蒸気温度 | 約65℃まで冷ます(同じ) | |
象印公式サイトの製品ページより。いずれもオープン価格。
加湿する力も、置ける部屋の広さも、給水の間隔も、大きさも、重さも仕様上は同一です。後継機で変わったのは、加湿しているあいだの消費電力が45W下がったことと、白が選べるようになったことです。※公式仕様表で比較できる範囲での話で、内部の部品や付属品まで同一かどうかは公開情報からは分かりません。
45Wの差は、電気代でいくらになるか
1kWhあたり31円の目安単価で計算します。
| 使い方 | EE-TA60 | EE-TB60 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1時間 | 約15.3円 | 約14.0円 | 約1.3〜1.4円 |
| 1日8時間 | 約123円 | 約112円 | 約11円 |
| 1か月(8時間×30日) | 約3,683円 | 約3,348円 | 約335円 |
| シーズン(11〜3月の5か月) | 約18,414円 | 約16,740円 | 約1,674円 |
加湿時の消費電力で計算した目安。実際には湯沸かしの立ち上げ(985W)が加わるため、これより高くなります。運転モードや室温でも変わります。
1日8時間、11〜3月の5か月使う前提では、EE-TB60のほうが電気代が約1,674円安くなる計算です。本体価格の差がこの範囲なら、1シーズンで差額をほぼ相殺できます。
ただし2シーズン以上使えば差は積み上がるので、長く使う前提なら価格差が大きくてもEE-TB60が有利になります。買う直前に、両方の実売価格を見比べてください。
ただし、そもそもスチーム式は電気代が高いです
上の表のとおり、EE-TB60でも月3,300円台かかります。45Wの差より、スチーム式そのものの電気代を先に確認しておくほうが重要です。
水を沸かして蒸気にする方式なので、電気で湯を沸かし続けることになります。これは構造上そうなるもので、機種を選び直しても大きくは変わりません。
方式ごとの電気代の違いは加湿器の方式はどれがいい?にまとめました。電気代を最優先にするなら、気化式やハイブリッド式のほうが安く収まります。
それでもスチーム式が選ばれるのは、フィルターがなく、手入れが拭くだけで済むからです。電気代を払ってでも手間を減らしたい人向けの方式だと考えてください。
EE-TB60はどんな部屋に向くか
木造なら10畳まで、プレハブなら17畳まで。同じ広さでも住宅の構造で変わるので、間取りの畳数だけで判断しないでください。リビングに置く前提のサイズです。
| 部屋 | 向き不向き |
|---|---|
| リビング(木造10畳/プレハブ17畳まで) | 合っています。この機種の想定どおりの広さです |
| 寝室6〜8畳 | 能力は足りますが過剰。同じ象印なら1つ下のサイズで足ります |
| デスク周り | 向きません。本体が幅24×高さ36.5cmあります |
8畳以下の部屋なら、1つ下のサイズのほうが本体も電気代も抑えられます。象印の中でどれを選ぶかは象印の加湿器はどれを選ぶ?で3機種を並べています。
給水は4.0Lタンクを本体ごと運ぶ形
連続加湿時間は強で約6時間、弱(静音)なら約20時間です。弱で使えば、夜つけて朝まで持ちます。
給水はフタを開けて上から注ぐ方式で、フィルターがないぶん、内部は広口の容器がそのまま見えています。水を入れる場所が浅く広いので、注ぎやすい構造です。
ただし満水4.0Lで本体は約2.8kg。水を入れた状態では7kg近くになります。持ち運びを前提にするなら、置き場所の近くまで水を運ぶ形になります。
手入れはクエン酸洗浄モードで
フィルターがないので、交換部品の費用はかかりません。内部にたまる水垢は、クエン酸を溶かして専用モードで運転する方式です。本体にクエン酸洗浄用の30gが1包付属します。
フッ素加工の広口容器なので、日常の手入れは拭き取りが中心です。白い水垢が気になってきたら、クエン酸洗浄モードを使います。フィルターの掃除や交換がないぶん、手間は少なめです。
タイマー・湿度センサー・チャイルドロック
公式サイトに記載がある機能です。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| タイマー | 入・切ともに1〜9時間の9段階。同時設定もできます |
| 湿度の自動調整 | 湿度センサーと室温センサーで自動制御。しっかり/標準/ひかえめの3段階 |
| チャイルドロック | キーを3秒以上長押しで全操作を無効化 |
| 転倒対策 | 転倒湯もれ防止構造と転倒時自動オフ |
小さな子どもがいる家では、チャイルドロックと転倒対策が両方あることが効きます。ただし倒れても湯もれを「最小限に抑える」構造であって、まったくこぼれないわけではありません。置き場所は先に決めておいてください。
買う前に確認したいこと
- 蒸気の吹き出し口に手や顔を近づけない。約65℃まで冷ましてあるとはいえ、吹き出し口付近は熱くなります。運転中や運転直後は本体の中のお湯も熱いので、移動させないでください。小さな子どもやペットが触れない、安定した場所に置き場所を決めてから買ってください
- 電気代は月3,300円前後を見込む。他の方式より高くなります
- 8畳以下なら1つ下のサイズで足りる。広さに対して過剰だと電気代だけ増えます
- 本体価格の差が1,700円以内なら EE-TB60。それ以上ならEE-TA60でも1シーズンでは損しません
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EE-TB60が向く人・向かない人
向いている人
- 手入れに時間をかけたくない(フィルターがなく、日常は拭き取り中心)
- 木造10畳・プレハブ17畳までのリビングを加湿したい
- 夜つけて朝まで動かしたい(弱運転で約20時間。切タイマーは1〜9時間)
- 白い家電で揃えたい(EE-TA60にはホワイトがありません)
向かない人
- 電気代を抑えたい(月3,300円前後。気化式なら大幅に安くなります)
- 6〜8畳の寝室だけで使う(1つ下のサイズで足ります)
- 小さな子どもがいて、蒸気の吹き出し口に手が届く場所しか置けない
- 本体を頻繁に移動させたい(満水で約7kg)
電気代が引っかかるなら、ハイブリッド式も見てみてください。ダイニチ HD-LX1225 のレビューで、同じ8畳クラスの給水と手入れを書いています。
よくある質問
EE-TA60 が安く売られていたら、そちらでもいいですか
構いません。違いは加湿時の消費電力45Wとカラーだけです。1シーズン(5か月・1日8時間)で電気代の差は約1,675円なので、それより本体価格が安ければEE-TA60のほうが総額では有利になります。
EE-DF50 との違いは何ですか
サイズが違います。EE-DF50は480mL/hで木造8畳・プレハブ13畳まで。EE-TB60は600mL/hで木造10畳・プレハブ17畳まで。広い部屋を加湿するのがEE-TB60です。詳しくは象印の加湿器はどれを選ぶ?に書きました。
フィルターの交換は必要ですか
いりません。フィルターがない構造です。内部の水垢はクエン酸洗浄モードで落とします。ランニングコストは電気代とクエン酸だけです。
電気代が高いと聞きましたが、実際どれくらいですか
加湿時450Wなので、1kWh31円で計算すると1時間あたり約14円、1日8時間で約112円、1か月で約3,348円です。湯沸かしの立ち上げ(985W)が加わるため、実際にはこれより高くなります。
寝室に置いても音は気になりませんか
弱運転が静音モードとして用意されています。ただしスチーム式は沸騰する仕組みなので、沸くときの音は出ます。音を最優先するなら、方式から見直したほうが確実です(加湿器の方式はどれがいい?)。
まとめ
- EE-TB60 と EE-TA60 の違いは2つだけ。加湿時の消費電力(450W/495W)とカラー
- 加湿能力・畳数・タンク容量・連続加湿時間・サイズ・質量はすべて同じ
- 45Wの差は1シーズンで約1,675円。本体価格の差がこれより小さければEE-TB60
- ただしスチーム式そのものが月3,300円前後。電気代を抑えたいなら方式から見直す
- 木造10畳・プレハブ17畳まで。8畳以下なら1つ下のサイズで足ります
象印のどのサイズを選ぶかは象印の加湿器はどれを選ぶ?、他の方式と比べたい場合は加湿器の方式はどれがいい?をどうぞ。
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