この記事には広告(アフィリエイトプログラム)が含まれます。
部屋が決まって、次は家電をそろえる番になったとします。
量販店で冷蔵庫と洗濯機と電子レンジを選んで、合計金額を出してもらう。その数字を見たところで、いったん手が止まります。敷金や礼金、引っ越し代で出ていったすぐあとに、また同じくらいの金額が動くことになるからです。
しかもこの家電たちは、数年後にもう一度お金がかかります。卒業や転勤で引っ越すとき、運ぶか、処分するかを選ばなければならないからです。
ここで、もうひとつの選び方があります。必要な期間だけ借りて、住まなくなったら返すという方法です。
ただし「全部借りればいい」という話でもありません。この記事では、一人暮らしの家電を3つのグループに分けて、それぞれで買うか借りるかを決める考え方を紹介します。同じ基準で全部を決めようとすると、たいてい損をします。
先に結論:家電をひとまとめに考えないほうがいい
一人暮らしでそろえる家電は、性格がまったく違うものが混ざっています。
| 家電 | 性格 | 向いている選択 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫・洗濯機 | 大きい・重い・処分に費用がかかる | 短く住むなら借りる |
| 電子レンジ・炊飯器・ケトル | 安い・小さい・処分が簡単 | 買う |
| テレビ・掃除機 | 生活が始まらないと必要性が読めない | 住んでから決める |
そして全体を通した分かれ目は、その部屋に何年住むかです。
目安として、3年以上住むなら買うほうが安く、1年から2年で出ていく見込みなら借りるほうが総額でも手間でも軽くなります。この記事の残りは、なぜそうなるのかを分解していきます。
そろえるのに、いくらかかるのか
まず、買う場合の金額を出しておきます。2026年8月時点の一般的な価格帯です。
| 家電 | 新品の価格帯 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(150L前後) | 3万円から7万円 | ないと生活が回らない |
| 洗濯機(5kg前後) | 3万円から7万円 | ないと生活が回らない |
| 電子レンジ | 1万円から2万円 | ほぼ必須 |
| 炊飯器 | 5千円から1万5千円 | 自炊するなら |
| テレビ・掃除機・そのほか | 合わせて3万円から6万円 | なくても暮らせる |
必要最低限の3点だけでも10万円前後、生活まわりをひととおりそろえると15万円から20万円が目安になります。
この金額が、家賃の初期費用と同じ月に出ていきます。一人暮らしを始めるときにいちばん重いのは、この重なり方です。
大きくて処分にお金がかかるものから考える
3つのグループのうち、判断がいちばん変わるのが冷蔵庫と洗濯機です。この2つには、購入価格のほかに買ったあとにかかる費用があります。
捨てるときに費用がかかる
冷蔵庫と洗濯機は家電リサイクル法の対象です。自治体の粗大ごみとして出すことができません。
処分するには、リサイクル料金と収集運搬料金の両方を払います。
- リサイクル料金はメーカーと大きさで決まります。冷蔵庫は3千円台後半から5千円弱、洗濯機は2千5百円前後が目安です
- 収集運搬料金が別にかかります。2千円から3千円程度が一般的で、依頼先によって変わります
冷蔵庫と洗濯機の2台で、処分だけで1万円を超えることも珍しくありません。2026年に料金を改定したメーカーもあるので、実際の金額は処分するときに確認が必要です。
運び出しにも手間がかかる
費用より現実的に困るのが、部屋から出す作業です。
冷蔵庫は150Lクラスでも40kg近くあり、洗濯機も30kg前後になります。階段しかない建物や、エレベーターに入らない間取りだと、運び出しに追加料金がかかることがあります。
買った日のことは覚えていても、捨てる日のことまで考えて選ぶ人は多くありません。ここが、大型家電を借りる価値がいちばん高い理由です。
洗濯機は乾燥まで必要かどうかで変わる
洗濯機を選ぶときに迷うのが、乾燥機能を付けるかどうかです。
ドラム式の乾燥付きは高くなりますが、部屋干しの手間が減ります。一方で、乾燥なしの洗濯機を選んで部屋干しのにおい対策を別の方法でまかなうという選び方もあります。
ワンルームでは干す場所そのものが限られるので、洗濯機を決める前に、どこに干すかを先に決めておくと失敗しません。
小さくて安いものは、買ったほうが早い
電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター。このあたりは、借りる手続きをするより買ってしまったほうが早い家電です。
理由は3つあります。
- 本体が安い。電子レンジなら1万円台から、ケトルなら数千円で手に入ります
- 処分が簡単。家電リサイクル法の対象ではないので、自治体の粗大ごみか小型家電の回収で出せます
- 持ち運べる。引っ越し先にそのまま持っていけます
大型家電と違って、買ったあとの負担がほとんど発生しません。だから、ここは素直に買う判断でかまいません。
炊飯器だけは少し事情が違います。自炊をどれくらいするかで必要な性能が変わるので、最初は安いものにして、自炊が続いてから買い替えるという順番でも遅くありません。
好みが出るものは、住んでから決めてもいい
テレビと掃除機は、暮らし始める前に決めなくても困りません。
テレビは、スマートフォンやパソコンで動画を見る生活ならなくても成立します。掃除機も、ワンルームならフローリングワイパーで足りてしまうことがあります。
「必要かどうか」は、その部屋で暮らしてみないと分かりません。先にそろえてしまうと、使わないまま場所を取ることになります。
実際に暮らしてみて必要になったものから、順に足していくほうが無駄が出ません。夏になって暑さで困ってから扇風機を買う、という順番でも遅くはないということです。
季節ごとに何が必要になるかは、一人暮らしの夏を乗り切る家電ガイドにまとめています。
借りる場合、料金は期間でまとめて決まる
ここからは、借りる場合の仕組みを見ていきます。「かして!どっとこむ」を例にします。
表示されている料金は、期間ぶんの合計
いちばん誤解しやすいのがここです。
家電レンタルの料金表示は月額ではなく、そのレンタル期間ぶんをまとめた合計金額で書かれています。「1年で5万円台」とあれば、それが1年間ぶんの総額です。
公式サイトでは、冷蔵庫と洗濯機と電子レンジの家電3点セットが26,840円(税込)からと案内されています。選ぶ期間や商品の組み合わせで金額は変わります。
期間は決まった区切りから選ぶ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選べる期間 | 30日/90日/半年/1年/2年 |
| 中古の最長 | 2年 |
| 新品の最長 | 4年 |
| 配送料 | 離島と一部の山間部を除いて無料 |
| 設置 | 納品時に設置と動作確認あり |
| 返却 | 満了が近づくと連絡があり、日程を相談して回収 |
中途半端な期間は、上の区切りに繰り上がる
これは知らないと損をする部分です。
公式の案内によると、60日で借りたい場合は90日の料金、120日なら半年の料金、1年半なら2年の料金が適用されます。区切りのあいだの期間を選ぶことはできません。
つまり、申し込む前に「何か月住むか」を決めておく必要があります。「とりあえず半年」で申し込んで7か月目まで使うと、1年ぶんの料金に繰り上がる可能性があるからです。
大学の4年間、転勤の2年間のように期間がはっきりしている人ほど、レンタルの料金設計と噛み合います。
新品か中古かを選べる
中古を選ぶと料金を抑えられます。公式の説明では、中古は多少の傷やへこみがあるものの、動作テストと清掃を経て出荷されるとされています。
ただし新品と中古のどちらも、本体の色を指定することはできません。見た目にこだわりがある人は注意が必要です。
かして!どっとこむ(家電・家具レンタル)
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジのセットあり / 30日から借りられる / 新品と中古が選べる / 設置と回収まで対応
※料金・取扱商品・サービス条件は時期により変わります。最新の内容は公式ページでご確認ください。
借りる前に知っておきたいこと
借りる側の不利な点も書いておきます。ここを読まずに申し込むと、あとで困ります。
途中で返しても、お金は戻らない
公式の案内では、契約の途中で解約しても違約金はかからない一方で、早く返したぶんの返金もありません。
1年で申し込んで半年で引っ越すことになった場合、残りの半年ぶんは戻ってこないということです。期間は長めに取るより、短めに取って延長するほうが安全だと言えます。
延長については、満了のときに期間を決めて追加で支払う形になり、延長ぶんの料金は新規で借りるより割安に設定されているとされています。
階段の建物では運べない場合がある
大型商品について、戸建てやメゾネットタイプの2階以上には配送できないという条件があります。
ロフト付きの部屋や階段のあるつくりを選んだ場合、申し込む前に確認しておく必要があります。
機種も色も選べない
レンタルで選べるのは、冷蔵庫なら容量、洗濯機なら容量とタイプまでです。メーカーや色を指定することはできません。
部屋の雰囲気に合わせたい人や、特定の機能が欲しい人には向きません。
長く住むなら、買ったほうが安い
これは公平のために書いておきます。
レンタルは配送も設置も回収もサービス側が負担するので、同じ期間で見れば購入より割高になります。3年、4年と住み続けるなら、買ってしまったほうが総額は安くなります。
レンタルが有利なのは、住む期間が限られている場合だけです。
引っ越すとき、家電はどうなるか
買うか借りるかで、いちばん差が出るのが引っ越しのときです。
| 場面 | 買った場合 | 借りた場合 |
|---|---|---|
| 新居に持っていく | 引っ越し料金に大型家電ぶんが加わる | 返却して、新居で借り直す |
| 手放す | リサイクル料金と収集運搬料金がかかる | 回収してもらえる |
| 新居に入らなかった | 買い替えになる | サイズを変えて借り直せる |
見落とされやすいのが3行目です。洗濯機置き場の幅や、冷蔵庫を置くスペースは物件ごとに違います。前の部屋で使っていた洗濯機が新居の防水パンに収まらない、ということは実際に起こります。
数年おきに引っ越す生活なら、そのたびに家電を運ぶか捨てるかを判断し続けることになります。この繰り返しがなくなるのが、借りる選び方のいちばん大きな価値です。
借りるほうが向いている人
- 住む期間が決まっている。大学の4年間、転勤の2年間のようにゴールが見えている場合です
- 初期費用を抑えたい。引っ越しの費用と家電代が重なる時期を乗り切れます
- 処分の手間をかけたくない。返却すれば、リサイクルの手続きも運び出しも不要です
- 家電にこだわりがない。冷えて、洗えて、温められれば十分だと考えている場合です
- 単身赴任で、いずれ自宅に戻る。持って帰る前提がないなら借りるほうが軽くなります
- 急に必要になった。前の入居者が置いていった家電が壊れた場合などのつなぎにも使えます
買うほうが向いている人
- 3年以上住む見込みがある。総額では購入が安くなります
- そのまま次の部屋でも使うつもり。持っていける前提があるなら購入で問題ありません
- 機種や色を選びたい。レンタルでは指定できません
- 静音性や省エネにこだわる。最新モデルの性能が必要なら購入になります
- まとめ買いの値引きが使える。量販店のセット割引で総額を下げられる場合があります
買う場合でも、季節家電まで最初にそろえる必要はありません。夏や冬になってから必要なものを足していけば十分です。工事のいらない冷房を検討している場合は、窓用エアコンは買うより借りたほうが安いかも参考になります。
よくある質問
中古の家電は汚くありませんか
公式の説明では、多少の傷やへこみはあるものの、動作テストと清掃を経て出荷されるとされています。気になる場合は新品を選べます。同じ期間でも料金は上がりますが、最長で借りられる年数は新品のほうが長くなります。
途中で買い取ることはできますか
サービスによって扱いが違います。買い取りの制度があるかどうか、ある場合の金額はどうなるかは、申し込む前に確認してください。「気に入ったら買い取れる」と思い込んで進めると、あとで想定が崩れます。
使っている途中で壊れたらどうなりますか
通常の使い方による故障は、無料で対応してもらえるのが基本です。故意による破損は自己負担になります。買った場合は保証期間を過ぎると修理費が自分の負担になるので、この点はレンタルのほうが安心できます。
学生でも借りられますか
学生向けのセットを用意しているサービスもあります。申し込みに保護者の同意が必要かどうかはサービスごとに違うので、公式ページで確認してください。
いつ申し込めばいいですか
入居日が決まったら早めに動くのが安全です。とくに2月から4月は引っ越しが集中する時期で、希望の日に配送できないことがあります。入居日の1か月前を目安にすると、選択肢が残っている状態で選べます。
全部借りるか、全部買うかで決めないといけませんか
そんなことはありません。冷蔵庫と洗濯機だけ借りて、電子レンジと炊飯器は買うという組み合わせもできます。むしろ、この記事で伝えたいのはその考え方です。
まとめ:何年住むかを先に決める
一人暮らしの家電は、次の順番で考えると答えが出ます。
- その部屋に何年住む見込みかを決めます。3年以上なら買う、1年から2年なら借りるが基本です
- 大きいもの(冷蔵庫・洗濯機)から判断します。処分と運び出しの負担がここに集中しています
- 小さいもの(電子レンジ・炊飯器・ケトル)は買います。安く、処分も簡単で、持ち運べます
- テレビや掃除機は住んでから決めます。必要かどうかは暮らしてみないと分かりません
本体価格だけを見比べると、買うほうが安く見えます。ただし実際には、処分費用と運び出しの手間が、数年後にまとめてやってきます。その部分まで含めて比べると、住む期間が短いほどレンタルの合理性が上がります。
家電をそろえるとき、最初に決めるべきなのは商品ではありません。この部屋に何年住むつもりなのかです。そこが決まると、あとは自然に選べます。
かして!どっとこむ(家電・家具レンタル)
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジのセットから、季節家電の単品まで取り扱い
※記事内の情報は2026年8月時点の公式サイトの記載に基づいています。最新の条件は公式ページでご確認ください。

