トヨトミ石油ファンヒーターの違いは?LC-33P・LC-S33P・LC-S36P・LC-S53Pを公式仕様で比較

トヨトミ石油ファンヒーター LC-33P と LC-S33P の仕様比較 家電

石油ファンヒーターを探していて、トヨトミの製品ページを開くと少し戸惑います。ダイニチが13シリーズ、コロナも複数シリーズを並べているのに対して、トヨトミの現行ラインアップは絞られています

選択肢が少ないのはありがたい。ただ、そのぶん「なぜこの構成なのか」が分かりにくくもあります。とくに LC-33P と LC-S33P は、型番のアルファベットが1文字違うだけ。売り場で並んでいたら、何が違うのか手が止まります。

公式の仕様を1つずつ確認したところ、この2機種は暖房出力も運転音も寸法も質量も、すべて同じ数値でした。違うのは人感センサーの有無だけです。

トヨトミの石油ファンヒーターは、公式の製品一覧では9機種あります。このうち WA-N33・WAE-N40・WAR-N68 の3機種は別系統のため、この記事ではLC系とLR系の6機種を公式仕様で並べ、型番の読み方と部屋に合わせた選び方を整理します。

先に結論:6機種は「出力」「センサー」「電気併用」で分かれる

知りたいこと 答え
LC-33P と LC-S33P 人感センサー以外は同一。出力も音も寸法も同じ
型番の「S」の意味 人感センサー付きを表す
いちばん静かな機種 LC-33P・LC-S33P・LC-SHB40N の弱18dB
ハイブリッドとは 灯油と電気を同時に使う方式。電気を811W消費する

選択肢が6つなら、迷う時間はそれほどかかりません。部屋の広さで出力を決めれば、残るのはセンサーが要るかどうかだけです。

現行6機種を公式仕様で並べる

型番 暖房出力 適用畳数
木造/コンク
運転音
(弱/強)
寸法(高×幅×奥) 質量 センサー
LC-33P 3.25〜0.79kW 9畳/12畳 18/34dB 428×376×296 7.7kg なし
LC-S33P 3.25〜0.79kW 9畳/12畳 18/34dB 428×376×296 7.7kg あり
LC-S36P 3.60〜1.02kW 10畳/13畳 23/37dB 437×435×315 11.0kg あり
LC-S53P 5.25〜1.41kW 14畳/19畳 24/38dB 445×550×327.5 12.7kg あり
LC-SHB40N 3.99kW(併用)
3.19〜0.79kW(灯油)
11畳/14畳
灯油単独時は9畳/12畳
18/35dB 438×376×296 9.5kg あり
LR-68P 6.79〜2.60kW 木造18畳/コンクリート24畳
小部屋運転時 木造15畳/コンクリート20畳
29/38dB 560×704×355 21.0kg なし

数値はトヨトミ公式サイトの製品仕様(2026年8月確認)より。

LC-33P と LC-S33P は人感センサー以外まったく同じ

上の表の1行目と2行目を見比べてください。数値がすべて一致しています。暖房出力3.25〜0.79kW、運転音18/34dB、寸法428×376×296mm、質量7.7kg。

つまり、この2機種は同じ本体に、人感センサーを載せたかどうかの差しかありません。暖まり方も、置き場所に必要なスペースも、運転中の音も同じです。

人感センサーが効くのは、消し忘れが起きる場所

人感センサーは、人がいなくなると自動で消えたり弱まったりする機能です。効くのは「つけっぱなしにしがちな場所」で、代表的なのは脱衣所と子ども部屋です。

朝の身支度で脱衣所につけて、そのまま出勤してしまう。子どもが部屋を出たあともついている。こういう場面では、灯油の減り方に差が出ます。

センサーが要らない場面もある

逆に、リビングで家族が座っている前で使うなら、センサーの出番はほとんどありません。むしろ、じっとしていると人がいないと判断されて弱まることがあります。

デスクワークや読書のように動きが少ない使い方なら、センサーなしのLC-33Pで困りません。差額を考えると、使う場所で決めるのが合理的です。

型番の読み方は「用途・センサー・出力・年式」

LC-S33P という型番を分解します。

LC S 33 P
シリーズ
石油ファン
ヒーター
センサー
あり
暖房出力
3.25kW
年式記号

数字の部分が暖房出力です。33なら3.25kW、36なら3.60kW、53なら5.25kW、68なら6.79kW。ここで部屋の広さに合うものを選びます。

Sが入っていれば人感センサー付き。SHBはセンサーとハイブリッド機能の両方を指します。LRは赤熱するタイプの別シリーズです。

3社で読み方が違います
コロナは末尾の2桁が発売年、ダイニチは真ん中の2桁が発売年、トヨトミは末尾のアルファベットが年式記号です。同じ石油ファンヒーターでも、型番の組み立て方はメーカーごとに違います。

出力が上がると運転音も上がる

トヨトミは公式サイトに運転音を明記しています。これは他社ではあまり見かけない情報で、寝室で使うことを考えているなら判断材料になります。

型番 暖房出力 弱運転の音
LC-33P・LC-S33P 3.25kW 18dB
LC-S36P 3.60kW 23dB
LC-S53P 5.25kW 24dB
LR-68P 6.79kW 29dB

弱運転18dBがいちばん静かで、3.25kWのLC-33P・LC-S33Pに加えて、ハイブリッドのLC-SHB40Nもこの数値です。18dBは、木の葉がふれあう程度とされる静かさ。3.60kWのLC-S36Pとは5dBの差があります。

音の大きさは10dB上がると体感でおよそ2倍になるとされるため、5dBの差は「なんとなく大きい」と感じる程度です。ただ、寝室で使うなら、この差が眠りに入るまでの時間に効いてくることがあります。

広い部屋を狙って大きい機種を選ぶ前に

「余裕を持って大きめを」と考えがちですが、石油ファンヒーターの場合は音が一緒についてきます。木造9畳の部屋に5.25kWを置くと、暖まりは早くても運転音は24dBです。

部屋の広さに合った出力を選ぶほうが、静かで、灯油の減りも穏やかになります。

ハイブリッドのLC-SHB40Nは電気を811W使う

LC-SHB40N は灯油と電気を同時に使う機種です。公式仕様では、ハイブリッド運転時の暖房出力が3.99kWで、そのときの消費電力が811W(50Hz)または812W(60Hz)と記載されています。

灯油だけで動かすときは3.19〜0.79kWで、消費電力もふつうの石油ファンヒーターと同じ水準に下がります。

暖められる広さも、運転モードで変わる

ここは見落としやすいところです。公式仕様では、適用畳数が運転モードごとに分けて書かれています。

  • ハイブリッド運転(灯油+電気): 木造11畳/コンクリート14畳
  • 灯油単独運転: 木造9畳/コンクリート12畳

つまり「11畳まで対応」という数字は、電気を併用しているあいだのものです。電気を切って灯油だけにすると、9畳相当まで下がります。

11畳の部屋でこの機種を使うなら、電気を併用し続けることになります。それは電気ストーブを常時足しているのと近い状態です。ハイブリッドを立ち上がりの数分だけと考えるなら、9畳前後の部屋で使うのが実態に合います。

811Wを電気代に置き換えると

1kWhあたり31円(家電公取協の目安単価)で計算すると、811Wを1時間使ったときの電気代はおよそ25円です。10分だけなら4円程度。

朝いちばんの寒い時間に、灯油と電気の両方で一気に暖めて、暖まったら灯油だけに戻す。この使い方なら、電気代の負担は小さく収まります。逆に、つけっぱなしでハイブリッドを回し続けると、電気ストーブを併用しているのと変わらなくなります。

暖房器具ごとの1時間あたりの費用は、暖房器具の電気代はどれが安い?で消費電力から計算しています。あわせて読むと、どこで電気を使い、どこで灯油を使うかの線引きがしやすくなります。

部屋から選ぶ

木造9畳まで・寝室や子ども部屋

LC-33P か LC-S33P。弱運転18dBでいちばん静かです。つけっぱなしが起きやすい部屋ならセンサー付きのLC-S33P。

木造10畳前後・ふだん過ごす部屋

LC-S36P。3.60kWで、質量11kgと持ち運びもできる範囲です。

木造15畳前後・広めのリビング

LC-S53P。幅550mmと大きくなるので、置き場所を先に測ってください。

朝の立ち上がりを最優先したい

LC-SHB40N。電気併用で3.99kWまで出せます。ただし電気を切ると木造9畳相当まで下がるため、9畳前後の部屋で「朝だけ速く暖めたい」という使い方に向きます。

置き場所は先に測っておく

LC-S53P は幅550mm、LR-68P にいたっては幅704mm・質量21kgです。石油ファンヒーターは壁から離して置く必要があるため、カタログの数字より広いスペースが要ります。

買ってから「思ったより存在感がある」となるのは、暖房器具でよく起きることです。メジャーで測ってから決めると、この後悔は避けられます。

口コミに見る、買って良かった声と気になった声

ネット上の口コミを調べると、評価が分かれる点と、おおむね一致する点が見えてきます。良かった声と気になった声を同じ件数で並べます。

良かった声に多いのは、静かさと選びやすさ

運転音が静か。 弱で使っているとほとんど気にならないという声がよく見られます。仕様に運転音が明記されているため、買う前に予想がついたという指摘も出ています。

人感センサーが役に立つ。 脱衣所や子ども部屋で、消し忘れても勝手に弱まるという声が目立ちます。つけっぱなしが減ったという実感が語られます。

本体が軽い。 小型の機種は7kg台で、部屋のあいだを運べるという声が見られます。使う場所が日によって変わる家庭で評価されます。

選択肢が少なくて決めやすい。 型番が多すぎず、部屋の広さを決めればすぐ絞れたという声が出ています。

デザインが部屋になじむ。 家電らしさが強くないという声が見られます。とくに赤熱するタイプは見た目で選ばれることが多いようです。

気になった声に多いのは、給油の頻度と機能の少なさ

タンクが小さめで給油が増える。 9Lクラスの機種がないため、他社から乗り換えると入れる回数が増えたという声があります。

機能を選び分けにくい。 選択肢が少ないことは決めやすさの裏返しで、細かい要望には応えにくいという指摘が見られます。

大型機は置き場所を取る。 14畳を超えるクラスになると幅も重さも大きくなるという声が出ています。

人感センサーが効きすぎることがある。 じっとしていると人がいないと判断されて弱まったという声が一定数あります。

灯油を扱う手間は変わらない。 他社と同じく、買って運んで入れる作業は残るという声が見られます。

並べてみると見えること

良かった声は静かさと扱いやすさに、気になった声は給油の頻度に集まります。

製品ページにタンク容量の記載がないメーカーですが、燃焼継続時間は仕様に載っています。LC-S36Pなら最大燃焼で約20時間。ここから逆算すると、給油の間隔がイメージできます。

給油の回数を最優先するなら9Lタンクのダイニチ、静かさなら運転音を公開しているトヨトミ。3社の違いは石油ファンヒーターはコロナ・ダイニチ・トヨトミどれ?で並べています。

トヨトミが向いている人・向かない人

向いている人

  • 選ぶのに時間をかけたくない。ラインアップが絞られているので、部屋の広さを決めれば候補は1〜2つになります
  • 寝室の近くで使う。全機種で運転音が公開されており、3.25kWクラスは弱運転18dB
  • 消し忘れが起きやすい部屋で使う。人感センサー付きが多く揃っています
  • 脱衣所や子ども部屋など、狭い場所に置く。7.7kgと軽く、運びやすい機種があります

向かない人

  • 給油の回数を減らしたい。製品ページにタンク容量の記載がなく、9Lクラスの機種もありません(取扱説明書や公式ストアには記載があります)
  • 細かく機能を選び分けたい。選択肢が少ないぶん、細かい要望には応えにくい構成です
  • 広いリビングで使いたい。14畳を超えるとLR-68Pになり、幅704mm・21kgと大型です

18dBという静かさが効く場面

夜、寝る前の1時間だけ寝室を暖めておく。本を読んだり、子どもを寝かしつけたりするあいだ、運転音が気にならない。

18dBは木の葉がふれあう程度とされる静かさです。3.60kWのLC-S36Pは23dBなので、5dBの差があります。数字では小さく見えますが、静かな部屋では気づく差です。

ただし石油ファンヒーターは就寝中の使用が推奨されていません。寝る前に部屋を暖めておき、寝るときには消す。18dBという数字は、その「寝る前の時間」を静かに過ごせるという意味で受け取ってください。

よくある質問

LC-33P と LC-S33P、どちらを買うべきですか

使う場所で決まります。脱衣所・子ども部屋・玄関のように消し忘れが起きやすい場所ならLC-S33P、リビングやデスクの前で人が留まる場所ならLC-33Pで足ります。暖まり方は同じです。

他のメーカーと比べてトヨトミはどうですか

選択肢が少ないぶん、選ぶのが速いのが特徴です。ダイニチは同じ畳数に4機種が並ぶことがあり、そこから機能で絞る必要があります。詳しくはダイニチ石油ファンヒーターの選び方にまとめました。

コロナについては、新旧モデルを公式仕様で比べたところ違いが1項目だけだった例をコロナ FH-VX3625BY と FH-VX3624BY の違いで紹介しています。

型番の末尾のアルファベットは何ですか

年式を表す記号です。数字ではないため、型番から発売年を読み取ることはできません。新旧を確認したいときは、販売ページの発売年表記を見てください。

WA-N33 や WAE-N40 という型番も見かけます

公式サイトの一覧には、LC系とは別にWA系の型番も掲載されています。販売ルートが異なるモデルのため、購入時は仕様表で暖房出力と寸法を確認するのが確実です。

石油ファンヒーターは寝室で使っても大丈夫ですか

就寝中の使用はメーカーが推奨していません。換気が必要な暖房器具のため、寝る前に部屋を暖めておき、就寝時には消すのが基本的な使い方です。18dBという静かさは「寝る前の時間を静かに過ごせる」という意味で受け取ってください。

まとめ:出力で決めて、センサーの要否で終わる

トヨトミの石油ファンヒーターはラインアップが絞られています。公式仕様を並べると、選び方はとてもはっきりしていました。

  • 型番の数字が暖房出力。33なら3.25kW、53なら5.25kW
  • Sが入れば人感センサー付き。それ以外の仕様は変わらない
  • LC-33PとLC-S33Pは出力も音も寸法も質量も同一
  • 出力が上がると運転音も上がる。3.25kWの18dBがいちばん静か
  • ハイブリッドは電気を811W使う。立ち上がりの数分に使う機能

だから、部屋の広さで出力を決めて、その場所で消し忘れが起きるかどうかを考える。それで決まります。6機種しかないので、迷う時間は長くありません。

冬の朝、部屋の空気が冷えきっている時間に、スイッチひとつで暖かい風が出る。灯油を入れる手間はありますが、その手間と引き換えに得られるのが、待たなくていい暖かさです。

置き場所を測って、そこに合う出力を選んでください。

この記事の数値について
暖房出力・運転音・寸法・質量・燃焼継続時間・消費電力の各数値は、株式会社トヨトミの公式サイトに掲載されている製品仕様(2026年8月確認)にもとづいています。電気代は1kWhあたり31円で計算した概算です。仕様や価格は変更される場合があるため、購入前に最新の情報をご確認ください。
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